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FakePlasticTree

ひびのいろいろ

さとにきたらええやん

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「さとにきたらええやん」素晴らしい映画だった。なんとも言えない元気をもらえた。思わず連日で2回も見た映画は本作品が初めてかもしれない。本当の幸せとは何だろう?とこの映画を見て、見終わってふと考えた。最低限度の人間的な生活は勿論その大きな基盤になるものだろう。食べて寝る場所があって雨、風をしのげる場所があったら後はやっぱり人との繋がりなのかもしれない。そんなことを強く感じた。

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 見終わって連想したのは、数年前に見て強く印象に残った「隣る人」という作品。少舎制の児童擁護施設でのノンフィクションであり内容も素晴らしかった。余計な装飾が一切ない画は神々しささえ見て取れたといってよいかもしれない。この映画も「さとにきたらええやん」と同じく東中野の「ポレポレ東中野」で上映された。東中野の線路沿いに佇む小さな映画館。地下に降りてゆく何だか高円寺のライブハウスのような映画館は数々の名作がこれまでも上映されている。(都内でいや日本で一番大好きな映画館だ)「隣る人」は現在でも自主上映会などが全国各地で開催されている。いつの日かDVDで商品化されてほしいけれど、まあ無理なんだろう。

 この「隣る人」と「さとにきたらええやん」は編集スタッフなどが一部同一らしい。確かにナレーションや余計なテロップなどが一切挿入されないシンプルな作りが酷似している。感情をわざとらしくあおり立てるような音楽なども一切ない。

子ども達の笑顔

   ”さとにきたらええやん”に主に登場するのは3人の子ども。それぞれが環境的にも、個人としても大きなハードルを抱えているのはすぐに分かる。そしてそのハードルは残念ながら解決出来る類いのものではないことも。しかしこのドキュメンタリーを見ている中ですぐにそんなことは「どうでもよい」と思えてくる。とにかく子ども達の笑顔が素晴らしい。「幸せ」ってきっとこういうことなんだろうなと思えるような素敵な笑顔だ。

 きっとその「幸せ」というのは人との繋がりの中から生まれてくるものなんだろう。家族や個人の特性に恵まれなかったとしても人はこんなにも幸せに生きてゆくことができる。見た全ての人に元気を与えてくれるような作品。そんな作品だと思うのだ。