読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

FakePlasticTree

ひびのいろいろ

朝から曇天

 朝から曇りだ。どんよりとしている。桜の木には緑の若葉が混じってきた。これが青空をバックにしたらどんなに冴えるんだろう?とふと感じる。奇麗な青空という日はあまり今年はなかったな。まぁそういう年なんだろう。

 曇天模様の天気の中、朝早くの電車にのる。始発電車。いつもと同じホームの同じような場所。自動販売機が置かれている左隣の位置から電車に乗り込む。早朝の電車なので人はまばら。だから同じような人が多い。全員が座ることの可能な車内。

目の前には70代ぐらいの初老の男性。白いワイシャツの襟の所をびしっと立てている。紺色のジャケットもとってもセンスが良い。履いているのはブラウンのスニーカー。年代に会わないような靴だがなんだかとても清潔でカッコ良い。左隣にはいつものカップル。20代後半ぐらいかな。いつも2人で仲がよさそう。男性は先に駅を降りる。きっと職場が違うのだろう。自宅以外でも一緒に入れるのは本当に仲が良いんだろうか。右にはヘッドフォンをつけながら、英字新聞を読んでいるエリートサラリーマンもいる。

そして自分は端の席に座りながら今日も黙々と作業を始める。世の中はやりきれず悲しいことが多いけれど、作業を黙々としながら周囲を受け入れながら生きてゆくしかない。

そうだ生きてゆくしかないのだ。