FakePlasticTree

ひびのいろいろ

バス

寒さが身に染みる。去年なら頑張って早朝から自転車に乗り気になっていたのだが今年はそれが出来ない。朝から体を動かす気になれない。必然的に体重が増えた。年齢を経てからというもの少し不摂生なことをするとてきめんに体に反動がくる。環境と自分との関係性がより密接になっているのかも知れない。そういう意味で自分をコントロールする楽しみみたいなものも増えてくるのかも知れないが僕は駄目だった。

今日も自転車を諦めてバスと電車を乗り継いだ通勤。これはこれで楽しい。毎日定時の始発ののバスに乗る。始発駅から二番目の停留所。昭和の面影を強く残すクリーニング屋の前にその停留所は存在する。バスを待つのはいつものメンバー2.3人。70代位の男性数人だ。

バスに乗り込んでもいつもの顔。挨拶はしないけれどその顔を見ると何故だかほっとする。電車と違ってバスの方がいつもの顔に遭遇する可能性は断トツに高くなる。空間が狭いので当り前だ。そしてその中ではお菓子の分け合いが始まったり、互いに出張のお土産を渡す人もいる。僕は勿論その輪からは外れている。しかしそういう光景に遭遇するとなんだかちょっと心地よい。

終点に着くと最寄り駅まで皆走り出す。そこからはそれぞれの世界へと飛び出してゆく。足の具合(正確にいうと股関節かもしれない)が悪くスキップするような走り方でダッシュする若者もいる。両手に杖をつきながら小走りで駅に駆け込む男性もいる。皆少しだけ表情が険しくなっている。

そして今日も朝が始まる。