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FakePlasticTree

ひびのいろいろ

押切蓮介氏「haha」

押切蓮介氏の作品は上記の「ピコピコ少年」という作品で初めて知った。昭和60年代ごろに少年期を送った人々にとっては非常に懐かしい思い出深いゲームが主役の漫画だった。その後、同系統の漫画(「ハイスコアガール」)でより有名になった。そしてまさかの著作権侵害での逮捕劇。逮捕はネット上の記事を読むと、どちらかというと作者は被害者のような気もするけれど。

絵柄は強烈(一癖或)だが、同年代に生きたことを実感させてくれる漫画として押切蓮介氏の作品は大好きだ。

HaHa (モーニング KC)
押切 蓮介
講談社 ( 2016-01-22 )
ISBN: 9784063885545

この押切蓮介氏の母親の生い立ちを描いた漫画が「haha」。まあ母ですね。 警察署長の父と旅館の女将の間に生まれ、破天荒な人生を送った人物(押切氏の母)。その人生を描いた漫画。

特別感動的な展開になっているわけではないが、どこが叙情的。絵柄は独特だけれどなんとなく読み進めることができてしまう。そんな作品になっている。きっとこんな作品を執筆したのは一連の事件も関係あるのだろう。人は苦労した時、どうにもならない時にはやっぱり原点に返るものだと思う。

本書の最後には母のコメントが手書きで掲載されている。こんな演出も厭味じゃなくどこか心地良い。ほっとする感じがする。 やはり同年代の心を掴むのが上手い作家だなと想う。決して超メジャーな漫画家にはならないと思うが末永く人々に愛される作家になると思う。