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ひびのいろいろ

しばれる

「猛烈に寒い」

日々これ以上の寒さを体験している北日本の人に対しては滑稽に聞こえる言葉かもしれないけれどそんなことを実感してしまう季節になってきた。今年は暖かい冬だ。そんなことを考えていたら見事に期待は裏切られた。

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手足がジンジンと痛みつらい。「しばれる」という言葉はこの状態を的確に表現している。「しばれる」とは自身の身体が痺れる、縛られるということなのだろう。手足が自分のものとは思えない位に感覚が自分の心と乖離している。

特に自転車通勤者にとってはつらい季節の一つだ。夏のジメジメとした気候や花粉が飛び交うむず痒い季節も確かに辛いけど。

そして特に手と足の先がつらい。子どもの頃はこんなにも手足の先はつらくはなかった。確かに寒かったけれど痛くシンドいという感覚までは抱かなかった。きっと抹消の血流循環が老化により停滞しているのだろう。歳を重ねるという哀しみの一側面だ。

その昔、寒冷地の職場で「越冬隊」と呼ばれた寒さをしの人達(入院患者さん)がいたが、今はその気持ちが痛い程分かる。夏の猛暑の修羅場をくぐり抜け、脱水の危機を逃れるのも大事だが、冬もやっぱり生命の維持にとっては大きな臨界点なのだ。

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しかし自分はこの季節が好きだ。身体は確かに辛いが、早朝の川沿いをBromptonで走ると心が浄化される。冷たい切り裂く剃刀のような空気はそれだけで心が洗われる。「シャン」とした心持ちになれる。

川沿いも透明感が増す。川の中に吸い込まれそうになる。それだけで幸せなのではないかとしみじみBromptonで走る木曜日の朝であった。