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FakePlasticTree

ひびのいろいろ

自転車と”かつあげ被害”とランニング

自転車を始めて両親から買って貰った時、その喜びは相当なものだった。それだけでソワソワ。初めて『これは自分の物だ!』『これは自分のマシンだ!!』もっとより詳しく言うと『こいつは俺の相棒なのだ!』と心の底から沸き上がるような情熱を覚えた。淀みない高揚感だった。それは多分今の子ども達にも確かに存在する事象なのだろうと信じたい。恐らくエビデンスは全くないけれど、きっとそうなはず。

そしてそんな感情は僕がBrompton M6Lに抱く愛情や可愛らしさとか、ロードバイクのtrekに感じる親近感(辛い場面をくぐり抜けてきた相棒のような)と同じだ。こういった子どもの頃からの自転車に対する「相棒感」は全く色褪せていない。僕はそんな存在に巡り合えただけでも幸せなのかもしれない。

だから僕にとって大切な自転車という存在。そんな相棒とともに一番最初に共有したことは、「この道をずっと真っ直ぐに行けばどこに辿り着くのだろう」という好奇心であった。その好奇心は課題に膨らみ、衝動性の底上げをした。その結果知らない道をひたすらに真っ直ぐ走るという無謀な行為を引き起こした。結果として途中で中学生に”かつあげ”をされ、泣きながら迷子となり、最後は救出されるという悲劇を生み出した。

ちょっと恥ずかしいような体験だけれど、こういった好奇心は人生を豊かにするもんだ。

何故こんなことを書いたかと言うと最近そんな感覚を再体験する機会を得たから。正確に言うと実感した。

それはランニングをしている時。僕はランニングのコースを無目的に走っている。出来たら適当に、なるべくルチーンの見慣れた景色ではないコースをランダムに走るように心がけている。そうすることで好奇心が高まり、ワクワク感が指数関数的に増量する。この増量感がなんとも言えず癖になる。ランニングタイムなんか全く気にならないぐらいの恍惚感。

それを感じるために僕はランニングしているのかもしれないと最近は実感している。