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FakePlasticTree

ひびのいろいろ

【書評】空より高く

書評

重松清はもう巨匠といっても良いぐらいの作家なんだろう。 最近は『とんび』や『流星ワゴン』などが次々とドラマ化されてそれは感動的であった。

特にNHKで放映された『とんび』は配役や独特の湿っぽい雰囲気が素晴らしく、心の中に強く残る作品だった。

踊ろうマチルダ”が唄う主題歌は自分の人生の中で5本の指に入る主題歌だ。かすれた深みのある声がこの物語の奥深さや切なさを見事に表している。

このほかにも重松清氏の作品は年に必ず何回か読むほど、僕はこの作家が好きだ。 そして今年もご多分に漏れず読んだ。文庫本で発売された『空より高く』という作品。廃校が決まった最後の高校3年生を描く青春小説。ちょっと恥ずかしいような、身体が軽くなるような感覚。ちょっと明るい青春小説。

煌めく重松氏の作品群の中ではちょっと凡庸な作品かもしれない。 それでも良作であることに代わりはない。良い作品でした。