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FakePlasticTree

ひびのいろいろ

ずいぶんと夜中は寒くなって、そして辛い想いに耽りながらちょっと色々考える

人生の半ばを過ぎた齢になると色々諦めがでてくる。この諦めはネガティブなイメージではなくて良い意味での諦めだ。諦めとは別の意味では「明かに究むる」としても良いのだと思う。すなわちどうしようもなく葛藤的な状態から肩の力がほんの少しぬけて、刻の変化に身を委ねるような心境になることだ。葛藤的な状況は自分にとってみれば一番苦しい状況、思春期のどうしようもない苦しみ。そんな時期に自死する人々が多いのも頷ける。そして根本的な解決はやっぱり時間の流れに身を任すことだ。今この時点での葛藤に悩む存在として人間が人間である所以があるのだ。そこにこそ人間が人間である苦しみが存在する。そして人間の素晴らしさが存在する。

そんなことを今更ながらに実感する。どうしてかというと、それは身内で亡くなる人が最近多かったからだ。人間の一生というものはかくも短く儚いものなのかということを実感した。そしてその時は本当にあっけなく突然に周囲のことなどお構いもせずにやってくる。

そんな切なさとも闘いながら、いや受け入れながら静かに、そしてしなやかに生きてゆかなければならない。どんなことがあっても生きてゆくこと、そして生きてゆく意味を見つけ出してゆくことに意味があるのだ。

そんなことを、普通に生活していれば意識しないことをそこはかとなく考えた秋の夜であった。