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ひびのいろいろ

【書評】風雲児たち24巻

1年に二度のお楽しみ。それは歴史超大作漫画「風雲児たち」の発売日。自分がこれまでに読んだどんな幕末のノンフィクションよりも詳細に人物の描写を行い、最近判明した新たな事実まで漫画に織り込む。作者の情熱がイヤというまでに伝わる素晴らしい漫画、それが「風雲児たち」なのだ。

風雲児たち 幕末編 24 (SPコミックス)
みなもと太郎
リイド社 ( 2014-07-28 )
ISBN: 9784845838905

お盆休みに合わせるかのようにこの「風雲児たち」の最新刊が発売された。24巻だ。今回は表紙がちょっと少女漫画みたい(コスプレ美女コンテスト??らしく、優勝はシーボルト・イネ)で買いづらいのがたまに傷。

圧倒的な緊迫感で描かれた桜田門外の変をからどぢらかというと華やかな万延元年遣米使節の太平洋横断までを描いたこれまでの流れとはちょっと違って、本巻は少し穏やかな感じ。穏やかと言っても歴史の流れが少しずつうごめくのがわかるような展開。

  • 「烈公」といわれた徳川斉昭の死去
  • 桜田門外の変の後の水戸藩浪士と薩摩藩、精忠組との関係
  • ヒュースケン事件
  • 大村益次郎(村田蔵六)とイネの再開
  • ポサドニック事件
  • 久坂玄瑞、清河八郎と山岡鉄舟の登場

などなど見所が盛りだくさん。特にポサドニック号事件は最近のロシア情勢なんかを連想させて非常に興味深い。今巻も新たな発見が盛りだくさん。濃密な読書の時間を楽しませてもらった。

夏休みとかで大人買いできる人は是非この機会にこの「風雲児たち」を最初から読んでもらうと素敵な休みが過ごせるのではないのかと思う。