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ひびのいろいろ

今年最後の映画「Precious」

プレシャス [DVD]
ガボレイ・シディベ, モニーク, ポーラ・ハットン, マライア・キャリー, レニー・クラヴィッツ
Amuse Soft Entertainment =dvd= ( 2010-11-05 )

今年(2013年)最後に見た映画。大晦日の夕方に見たのだから本当に今年最後だ。

舞台は1980年代のニューヨークのハーレム。主人公の少女(プレシャス)は16歳。幼児の頃から父親に性的虐待を受け続け、その子どもを1人出産。2人目の父親からもレイプされ妊娠。それが契機で中学も怠学になってしまう。母親は主人公に自分の夫を盗まれたと認識し、罵倒し続ける。

そんな舞台設定を書いているだけでなんだか気分がとても重くなってくる。そんな映画。しかも主人公の少女はあり得ないぐらいに生々しくこの役を演じている。ほとんど地なんじゃないかと思えるぐらい。ノンフィクション映画としても通じてしまうのではないかと思えるぐらい。

「食べてテレビを見て寝る」という生活サイクルの繰り返し。働くよりも、福祉に世話になりながら何とか生きて行こうという生き方。

そんなプレシャスの生活を変えたのは教育。中学を退学となってEOTO(Each One Teach One)というフリースクールで教育を受け始めたことから彼女は徐々に変化してゆく。

決してカッコ良い容姿でもない、教養もあるわけでもないプレシャスがひたむきに生きていく。結局母親は何も変わらない。そこはそこで切ないし、人間の辛さがこの映画で良く出ている。この母親を決して憎めない自分がいることも確か。

まあいずれにしろ、プレシャスのひたむきさが何とも勇気づけられる映画。素晴らしい映画であった。