FakePlasticTree

ひびのいろいろ

【書評】評価と贈与の経済学

時代の流れを上手く言葉に載せて上手く表現できる人達がいる。 

 その言説を聞いていると思わずなるほどと頷いてしまうことばかり。もやもやとして実態のないものが形のないものが朧気ながら輪郭を得て、納得できるものとなったとき(孵に落ちる体験をしたとき)の快感は計り知れない。

 

 本書の対談で登場する二人の人物はそういう能力、つまり時代の流れを言葉にする力に非常に長けた人物であると思う。表現する言葉も分かり易いので孵に落ちる快感を得られやすい。

本書は以下の章で構成される本書はそれぞれが魅力的な話題で溢れている。

 

  • 第一章 イワシ化する社会
  • 第二章 努力と報酬について
  • 第三章 拡張型家族
  • 第四章 身体ベースの人間関係を取り戻す
  • 第五章 贈与経済、評価経済
  • 第六章 日本の豊かな潜在力
  • 第七章 恋愛と結婚

 

「わかりやすさ」や「理解しやすさ」から半歩でも自分で考えることをしないと本を読んだだけで終わってしまうのだろうなあ。そんなことを考えていたら、この記事を書く気力が段々しぼんできてしまった。だめだこりゃ。でもこの本は面白いです。