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ひびのいろいろ

【書評】振り返って考える

仕事の大きな転換点は僕が30歳になったときだ。それまでやっていた仕事から大きな方向転換をして地方都市から東京へと家族を連れて出てきた。

当時のことを振り返ると、こんな自分勝手な行為を職場の上司はよく許してくれたなあと思う。先のことを邪魔して破門扱いにもできたはずだ。しかしそんなことはいっさいなかった。そればかりか生活に最初は困るからという理由からアルバイト先まで紹介してくれた。もうすでに結婚していた時期だったので助かったし、涙がでるほど感謝し嬉しかったのを覚えている。

何もわからない職場で働くのは非常にストレスフル。家族も新たに増える状況でもあった。ひとりの予定の子どもがいつの間にか三人になり、面倒をみなければならない家族が増えていた。

バタバタでその日暮らしのような生活が過ぎて気がついたら10年ぐらい経っていた。もうあの当時のような大きな決断は自分にできるのだろうか?年齢を重ねてちょっとは周囲のことを見渡せるようになったのは間違いない。いっちょ前に人目も気になるようになってきた。

まあでもやっぱりあの時決断して良かったなといまでも思うのだ。

そんな想いのなかで読んだ一冊。

相変わらず「ちきりん」さんの本は読みやすい。「40歳で人生を、自分の生き方をもう1回振り返ってみよう」という趣旨の本だ。別に40歳という所に深い意味はないだろう。いつでも何歳でも、とりあえず自分で考えてみることが大事。「ちきりん」さんの著書の共通のテーマだ。

前述した決断から十年経つ。自分の人生を仕事を含めて振り返ってもいい時期だ。自分がこれからやれること、やれないこと。その優先順位をもう1回考えてもみようかな。というか考えなくちゃいけないな。そんなことをまた考えるきっかけを与えてくれた一冊だった。

via PressSync