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ひびのいろいろ

【書評】これは青春小説なのか?

青春小説と言っていいのかわからないけど

久し振りに青春小説を読んだ。表紙の帯には「この夏 中高生に薦めたい映画No.1」(どうやら映画化もされるらしい。)と堂々と書いてある。自分はどうもこの手のキャッチコピーが苦手。こういう売り文句に吊られてこの本を購入する実際の中高生っていったいどんな子ども達何だろう。そして果たしてそんな子ども達は実在するんだろうか。

素晴らしく綺麗で魅力的な表紙

「また、必ず会おう」と誰もが言った。
喜多川 泰
サンマーク出版 ( 2010-11-18 )
ISBN: 9784763131157

自分としてはこの本の魅力は素晴らしく綺麗で魅力的な表紙にまずはあると思う。購入したきっかけもこの表紙にあった。

最近であれば表紙が素晴らしいと感じた本には「世界地図の下書き」があったがそれに勝るとも劣らない表紙。もう随分と音楽をジャケ買いするという行為はしなくなった。しかし書籍では(いつまで続くか解らないけど)まだそんな行為が生き残っている。

素晴らしく美しいストーリー展開

1人の少年(高校生)が東京から地元の九州まで旅をする物語。基本的に登場人物は全て善良でいわゆるいいひと。少年を騙すような悪い人など全くいない。

どの人も協力的で主人公の少年も読んでいて赤面するほどに素直。

そして素直で優しい少年と、心が綺麗な優しい大人に囲まれて物語は展開していく

青春とは暗く孤独で陰湿なもの

自分にとっての青春とは暗く孤独で陰湿なもの。悶えるように苦しみ、でも何とか生きながらえるものだ。

何とか生き長らえて大人になれればそれで十分。素晴らしい思い出や大人との出会いなんて別になくったっていい。

でもこういう本で救われる中高生も確かにいるんだろう。改めて思い返すとこの本は中高生の"自己啓発書"みたいなもんかもしれない。

現実的ではないけれど、自分には無理だとわかっているけれど少しだけ元気ずけられる本。

そういった立ち位置なのかもしれない、この本は。

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