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ひびのいろいろ

【書評】考える生き方

 自分の人生は何だろうかと思うようになった。

 からっぽだった。

 特に人生の意味というものはなかったような気がする

冒頭からしてとても刹那的な表現で始まる「考える生き方〜空しさを希望にかえるために〜」という本書。

 有名な「極東ブログ 」の作者が自分の半生を自分に問いかけるような形で淡々と振り返る形式の本書。

具体的には

第1章 社会に出て考えたこと

第2章 家族をもって考えたこと

第3章 沖縄で考えたこと

第4章 病気になって考えたこと

第5章 勉強して考えたこと

第6章 年をとって考えたこと

の6つのことについて作者が淡々と、達観したような感じで文章をつづる。淡々といっても決して無機質にならずにかなり情緒的で時には涙腺が緩んでしまうほど。ここがこの作者の魅力なんだろう。

 ブログをさらっと読む限りではかなり頭の良い人で、世の中のエリートコースを歩いて来た人なのかな、と勝手に思っていたが、そうでもなかった。確かに非常に優秀でエリート、凄いことをさらりと平然とこなしてしまうことに代わりはないのだけれど、やっぱり人生は色々ある。その辺を隠すことなく極めて客観的な視点から書けるところも凄いし全然嫌みがない。

本書の中で出てくる「父親であることの心構え」とか「年をとることに対しての心構え」などは非常に本当に具体的で参考になる。こういう客観的で鋭い分析ができてしまうのも本当に羨ましい。

勉強が好きであると公言し、日々考え勉強してきた人の境地がここにあると思う。

考える生き方
finalvent
ダイヤモンド社 ( 2013-02-21 )
ISBN: 9784478023235