FakePlasticTree

ひびのいろいろ

色々共感できる部分が多い。『神様のカルテ3』

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大人気のシリーズ、第三巻。舞台となる病院は信州にある病院.僕自身が信州の同じような病院にかつて勤めていた経験があるので凄く身近な感覚で読むことができる。

田舎の病院とは1年365日常に病院に縛り付けられる。いつ自分の携帯電話が鳴るのかわからない。鳴ったら30以内に職場に駆けつけねばならない。

なのでこの小説の主人公な医者は別に特別な存在ではなく、地方の病院にはこういう医者がたくさんいる。別に小説だけの美しい話ではない

そういう人々によって日本の医療は支えられている。まあ、この小説の主人公のように酒ばっかり飲んでいたり、気の利いたことを次々に言えるような人は皆無だろうけれど。

過去の2巻と違って本書は短いエピソードを集めたような構成になっている。そして最後には主人公である栗原医師は大学病院へ戻ることを決意する。

医者になって5-6年目、30歳前後というのは自分の立場、環境に葛藤的になる時期。その心のありようも非常に共感できる。

続編が出るにつれてどんどん物語としても洗練されていっている。次巻が発売されるのが本当に楽しみ。

神様のカルテ 3