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ひびのいろいろ

こういう本がもっと必要だと思う。『アスペルガー症候群思春期からの性と恋愛』

アスペルガー症候群 思春期からの性と恋愛

アスペルガー症候群の本はほとんど乳幼児〜学童期の本ばかり

アスペルガー症候群をはじめとする広汎性発達障害に関しての本はほとんど乳幼児から学童期の子どもを持つ親もしくは教育機関の関係者向けの本がほとんど。

 中学生になると、その量は非常に少なくなり、最近多くなってきたとはいえ成人向けの啓蒙書や指南書は少ない。

人生でもっとも思い悩む時期であろう思春期に関しての本というのは殆どないのではないだろうか。

恋愛と性に関する本

本書は思春期を迎えるアスペルガー症候群の人達のための本。

本書の内容が非常に説得力があるのは当事者(しかも男子と女子両方)が、自身の経験から恋愛と性に関してのアドバイスを行っている所。

性に関する本となると、どうしても曖昧な表現が多かったり、中傷的な所があったりするけれど、本書はかなり具体的なアドバイスが満載である。「何回目のデートで〜すべき」みたいなことが書いてある。

この具体性は非常に良いことで、それがなければ本書の存在意味はない。だから、あまり年少児の子どもには見せられない本であるのは確か。

翻訳も素晴らしい

 翻訳者は知る人ぞ知る「ニキリンコ」氏。非常に分かりやすい日本語で訳文を読んでいるという異和感が全くない。

本当はこういった当事者向けの本が日本からネイティブでもっと出てくれれば最高なんだけどな。