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ひびのいろいろ

【ネタバレあり】おおかみおとこの雨と雪

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久しぶりの劇場映画。場内は10代後半から20代の人達が大半であった。

凄く簡単なストーリを記すと「狼人間であるこどもをシングルマザーが育てる物語」親子は都会の生活に適応できず、田舎に移り住む。

一つ違いの兄弟が少しずつ成長していく様がなんとも、愛おしい。そして突筆すべきは背景画像の美しさ。山の景色、都会の景色どれもが非常に繊細に描かれていてしかも目に優しい。背景のちょっとしたこだわり(それはスズキジムニーであったり、図書館の本の書き方あったり、街の看板であったりする)も素晴らしい

ここからネタバレ

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p>そして、この映画で一番印象に残ったのは、子ども達の親離れの場面.

子ども達が思春期を迎えるとその日は突然唐突にやってくる。これは全ての子どもにいえること。

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「わたしはまだあなたになにもしてあげていない」と切なげに呟く「はな」の言葉は母親であったら誰もが思うことなんだろう。そんな切なさ、子どもに置いてゆかれる寂しさに僕たちは耐えなければいかないんだよな。

そして はな さんは自らの寂しさそして無力感に耐えながらも立派に子ども達を見送り見守る。これこそが母親の姿だ。

劇場に来ていた若い世代の人達はこの映画をみてどう感じるんだろう? 僕がその年代でこの映画をみたとしたらどう感じるんだろう?

ということをしみじみと感じ取れる素晴らしい映画であった。傑作。