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ひびのいろいろ

「毒婦」木島佳苗100日裁判傍聴記

毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

木嶋佳苗被告の裁判傍聴記。木嶋佳苗は1974年生まれ。丁度僕と同じ世代。僕らの世代は女子高校生が自分の唾や使用済のパンツなどを親父達へ売って金を儲けていた最初の世代だ。

著者も同世代で1970年生まれの、北原みのりという女性。日本で最初に女性専門のアダルトグッズショップの販売を手がけた人で今は作家。文章は読みやすく、引き込まれてどんどん読み進めることができる。

 

木島被告は逮捕当時そのルックスの悪さが話題になった。始めて写真を見たときは僕も少なからず衝撃をうけた。

「こんな女性が何人もの男を騙すことができるのだろうか?」それが正直な感想だった。本書を読んでもその理由は少しだけ分かったような気になるが、それでも分からない。作者も混乱している。一体この人はどんな人間なんだろう? そういった「不気味さ」「不思議さ」が強く好奇心を刺激されてゆく。

 不思議な点は他にもある。騙され殺された男たちが、おかしいとは思いつつもあまり、木島容疑者に対して怒ったり、金銭トラブルになったりしていないこと。

 それぞれ、進んで自らお金を出しているような所が全く以て不思議。どの男性も何処かウキウキして交際しながら、殺されていっている。

 疑念を抱いたり、金銭トラブルにナル前に殺されているだけかも知れないけれど、そんな男達の心性にも強く興味が出てくる。そしてそんな男たちとの心性へ少し共感してしまう所も自分にはあるのだ。

 兎に角、不思議なんだかど妙に共感もしてしまう、なんかすっきりとしないモヤモヤとして事件だったなあ。