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ひびのいろいろ

中日ドラゴンズの強さ(参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」)

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photo credit: Oberazzi via photo pin cc

森繁和氏は中日前ヘッドコーチ。ライオンズに1位指名されてから、プロ野球人生をスタートさせ、日本ハム、横浜、中日と選手/コーチとして活躍していた方だ。

ドラゴンズのコーチに就任するまではあまり僕はあまり知らなかった人だった。

ドラゴンズコーチ陣を支えた人の落合監督評

参謀―落合監督を支えた右腕の「見守る力」

落合監督の右腕。「俺はピッチャーのことは分からないから全ておまえに任せる」と監督に言われ、8年間チームを支え続けた男。ドラゴンズ史上最強の投手陣を作り上げた人による落合監督評それが本書だ。

目次

  • 序章  投手会の夜

  • 第一章 なぜしぶといチームは完成したのか

  • 第二章 教えるより考えさせるコーチ術

  • 第三章 落合博満監督の凄さ

  • 第四章 参謀の心得

  • 終章  選手への愛情は決してなくさない

この目次を見ただけで、選手に優しい素晴らしいコーチなんだろうなあ。ということが想像できる。

いきなり2007年の日本シリーズから

第一章からいきない2007年日本シリーズで起こった山井選手の交代劇の真相から始まる。落合監督の著書『采配』でも少しそのことについて触れられていたがより突っ込んだ内容について書かれている。

当時はかなり報道陣から叩かれていた監督とコーチ。しかし本書を読んで分かる最後まで選手をかばい、思う指導者としての姿勢には本当に感動する

いかにして選手に考えさせるか?

それまでのドラゴンズは良い意味でも悪い意味でも星野監督の影響が残るチームだった。その影響を落合監督が就任してからやっと改革できたのではないかと思う。

それは落合監督が選手に『自分たちで考える』ことの重要性を徹底的に貫いたから

キャンプの練習でもその方針は貫かれていた

(キャンプでの)6勤1休は、練習メニューもとにかく休みを減らして厳しく練習した結果として、ドラゴンズを強くしたのではない。選手が長い時間グランドにいたおかげで、空いた時間に何をしておくか自主的に考えるようになった。だからドラゴンズを強くしているのであろう。(p.74)

自主性(自分で考えること)の重要性

若い活躍した後に、その後様々な誘惑がありつぶれていく選手とそうでない選手がいる。その境目が『孤独な時間を独りで過ごせるかどうか』なのだそうだ

孤独な時間を作るのが重要なのは、それが自分を見つめ直す時間になるからだ。そして自分を見つめ直すことは、すなわち一人で野球を考えることになるのだ。(P.173)

今までの所(2012年4月)ドラゴンズは首脳陣が変わってもまだまだ強い。おそらく選手個人が自主性をもって考え上手くなっていったチームの強さは持続するだろう。

結局は自分で考え、自分でやってみたことしか身につかないし長続きしない。野球だけではなく、自分のこれからの生き方にも色々参考になる部分が多い書籍だった。