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ひびのいろいろ

『僕らの祖国』

青山繁晴著 僕らの祖国

ぱっと見たら右翼あるいは宗教関係の本。日の丸を見ただけで、そういう感覚が無意識的に出てきてしまうほど日本の左翼教育というのが僕の身体にも染みこんでいるということだろう。

本書では

  • 福島原発に関すること
  • 硫黄島へ訪問した際のこと
  • メタンハイグレードを中心とした日本のエネルギー問題

 を中心に話しが進む。硫黄島も福島第1原子力発電所のことについても筆者が実際に現場を訪れて、そこで感じたこと、考えたことを土台に平易でかつ、率直な言葉で書かれている。漢字には全て平仮名がふってあり、中学生、あるいは少しませた小学生でも内容が理解できる。

 

 著者によると、ある程度の立場のものであれば、自分の意思さえしっかりとしていれば、福島第1原子力発電所の取材は去年の4月の時点で出来たらしい。そういう実行力と覚悟の強さがこの人の魅力なんだと思う。そして日本のメジャーな新聞社やテレビは誰一人としてこの時期に取材なんかに行ってなかった。

 硫黄島(いおうとう)への訪問の話も興味深い。初めて日本の領土が外国人によって占領された場所。Wikipediaをちょっと調べてみると

1945年2月から3月にかけて行われたこの島の攻防(硫黄島の戦い)で、日本軍2万129人が戦死、米軍2万8686人の戦死傷者(戦死6,821名・戦傷2万1865名)を出す大激戦が繰り広げられた。そして3月17日、硫黄島は米軍に占領された。

と書かれている。そして硫黄島の滑走路には今も旧日本軍の遺骨が何千(何万?)と眠られているという。その存在を一般に認知させ、遺体回収作業へ政府を動かしたのも 著者の働きかけがあったからだという。僕自身滑走路の下にそんなに多くの英霊が眠っていることを日本国民でありながら知らなかった。そういう問題があることさえ知らなかった。

全ては資源の問題に行き着く

 エネルギー資源が何もない国日本。第二次世界大戦もその資源である石油を閉鎖されたことが一つの原因となって戦争に突入してしまった。やっと自前のエネルギーとして活用できるかと期待された原子力発電。それも今回の事故で未来がほとんどない状態へとなりつつある。

 

 ペリー来航後の日本の問題はエネルギー資源をどう獲得するか? という所にかかっていると言ってよい。昭和初期の日本人達は命をかけて未来の世代の人達のために戦ってくれた。

今の世代の人達ではなく、これから50−100年後の人達のために自分が何ができるか?

じっくり考えていきたいと思う。