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ひびのいろいろ

【書評】これは凄い歴史書(漫画)!! 風雲児たち

 

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

風雲児たち全20巻 完結セット (SPコミックス)

 

 

 まず何が凄いって幕末に焦点を当てた漫画なのに、第一巻が関ヶ原の戦いに焦点を絞っていること。

  この時代から話の展開をする理由が本書を読み進めるにつれて明かになっていく。

点でしか理解してなかった歴史がどんどん線になっていってついには大きな川になってゆくような感覚。こういう感覚こそが歴史の醍醐味なんだなあとしみじみとした感動を味わうことができる。

 しかもまったく難解ではなくしょうもない(失礼!)ギャグがちりばめられている

 

幕末史 (新潮文庫)

 

 半藤一利氏の「幕末史」も凄い本だなあ(ただし作者の人物の好き嫌いがはっきりしすぎ。勝海舟が大好きなのは分かるけれども)と思ったが、「風雲児たち」はそれを遥かに凌駕している。

 このシリーズは一応20巻で終了するが、この後に続く「幕末編」よりもこっちのほうが内容が濃いと思うのは自分だけ?? 作者ももう高齢なので(確かもう60代だったはず)、無理をせずに仕事をしてこの漫画を描ききってほしい。

 歴史を一通り学んだ大人が十分に楽しめる本なのではないかと思う。