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FakePlasticTree

ひびのいろいろ

再びバックパックへ

ポケットの小銭はすべて使ってしまい、食事は出されたものはすべて平らげる。当然貯金額は全く増えず、体重は増加し肥満体質となる。断捨離をしたいと理想は高いものの、部屋中で物は溢れかえり、机と引き出しはスペースがほとんどないままに埋め尽くされる。

脳内は全く整理されることなく、次々に情報が漏れ出す。そこには不必要な情報も多いし、当然必要不可欠なことも流出する。日常や仕事の失敗は当然のことながら多くなる。一連の流れは自尊心の低下に大きく結びつく。

衝動的ではあるから、時々偶然に成功する事象も多い。しかしほとんどは失敗ばかり。待っているのは自己嫌悪。

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そんな人間にとって「ひらくPCバック」というのは神様のような存在であった。収納能力が大きいのにコンパクト。そして何よりも自然と荷物が整理されてしまうという不思議。普通に鞄へ荷物を詰めてゆくだけで整理されてゆく。加えて荷物の一覧性が至極高い。

しかしそんな鞄とお別れする時がきた。理由は腰痛。あまりにも荷物を詰め込みすぎて、そして歩く距離が長すぎて左肩に過度の負担がかかった。体幹に不均衡な圧力がかかり、軸がまっすぐ一定しない。立ち上がるにも「よっこいしょ」と少し気合いを入れないと立ち上がれなくなってしまった。とにかく痛い。鈍い痛み。もしかしたら腰痛は尿路結石とかが原因かもしれない。しかし7割方鞄が原因だろう。これはちょっとした悲劇だ。

荷物が混乱すると再び自己脳内が混沌化してゆく。おさまりがつかなくなってゆく。でもしかたがない。体が動けなくなってしまっては仕方がない。体に負担のかからないバックパックに鞄を変更した。これで幾分腰痛は和らいだ。

選んだバックパックはPeakDesignのEveryday backpackという商品。デザインもかっこよいし収容能力もある。なにしろ弁当が鞄の中に収まるのが嬉しい。しかし荷物の一覧性などはやっぱりひらくPCかばんにかなわない。腰痛が軽快したらまた元の鞄に戻すだろう。またしこたま荷物を詰め込むだろう。

そしてまた腰痛が再発するのだろう。と思ったら3ヶ月前にも同じようなことを書いていた。進歩がない

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BlueGiant !

少年漫画は昔から数多く読んできた。友達の家で、勉強をするふりをしながら、トイレの中で、そして日曜日のいる下がりなどなど数多くの場所と時間で名作を読破してきた。ネットなど存在しなかったから他に暇を潰す時間がなかった。ファミリーコンピューターも自宅にはなかったのだ。

晴れた日であれば外で遊べたが、天気の悪い日なんかは漫画を読んだり書くぐらいしか僕には娯楽がなかった。

読んだ種類は幅広く、ドラえもんキテレツ大百科、おばけのキュー太郎から始まりドラゴンボール、タッチ、ろくでなしブルースなどなど。あげれば全くきりがない。中野ブロードウェイが自転車でいけるような距離にあり、そこで古い漫画を立ち読みしたりしていた。今より世界は立ち読みにずっと寛容だった。

そんな自堕落な生活を送っていた割に自分は根性物の漫画が好きだった。特に野球漫画。詳述すると「キャプテン」と「プレイボール」がお気に入りだった。

登場人物は特別かっこよくもないし、ドラゴンボールの悟空のような超人的な力もない。サイヤ人に変身することもない。突然ドラえもんが夢のような道具を出してくれる訳でもない。    登場人物はただひたすらに朴訥と努力を重ねる。固執傾向があるんじゃないか?と疑うほどに練習を繰り返す。そして、弱小野球チームが徐々に強くなってゆく。そんな物語が「キャプテン」と「プレイボール」だ。この物語の醍醐味は弱者が強者を追い詰めるところ。強豪野球チームの焦りを堪能するところにあった。そういった場面ではまるで水戸黄門の最後の場面を見るような爽快感があった。

同じような漫画を最近発掘。野球とは全然違って物語はJAZZの世界。無名な音楽プレイヤーが努力を重ねる物語だ。名もないプレイヤーである「大」が周囲をあっと言わせる場面がなんとも爽快で気持ちよい。それは前述した物語の面白さにも通じるものがある。

加えて「大」は愚直で気持ちの良い男。いかにも日本人が好きそうなタイプ。当然漫画は大ヒットしている。

各巻の最後に各登場人物が その当時の出来事や「大」 を振り返る展開になっている。それがなんともまた良い味を出している。

友人に激烈に薦められて購入した漫画だったが、読んで大正解だった。

桜の季節とラーメン熱

4月になって自分の心の奥深くにあった拉麺熱が盛り上がってきている。欲動とでも言っても良いのかもしれない。結果週に2回ぐらいは拉麺を食べている。拉麺だけでなく「つけ麺」も食べている。後者のほうが体には塩梅が悪いかもしれない。

 拉麺は言い方によっては、炭水化物と油と塩の塊のような毒薬のような食べ物だ。超ハイカロリーで胃腸に対してのダメージも凄まじい。飲んだ後の〆の拉麺は体にとっては劇薬にも匹敵するだろう。最近の「つけ麺」はそれに輪をかけて、素晴らしい(すさまじい)食べ物だ。

 不健康な食べ物なのに体がそれを欲するのはきっと最近ストレスフルな生活を送っているからだ。ストレスが体と心に蓄積すると、とにかく炭水化物か油か塩分を体に投入したくなる。太古の昔に人間がストレスフルな状況を生き延びるにはこの三種類の物質が必須だったんだろう。あとは水さえあれば、何とか人間は生き延びることができる。

 しかし現代は2017年だ。ストレス環境は昔とかなり趣が異なる。しかも私の年齢は中年というか、下手をすると初老に近い。しかも食べるのは決まって深夜。深夜の食事は睡眠覚醒リズムに大きな障害をもたらす。一説には寝る前のアルコールに匹敵するか、それ以上に悪いらしい。

 そんなことはわかっていても止まらない。自分のなかの衝動性が発動(ついでに不注意性も発動するので困るのだけれど)し、今日もやってしまった。

 しかしおいしかった。胃にズシンときた。のども渇いた。どうにもとまらない。

再びにBrompton M6L

朝の切りつけるような寒さが和らいだ。Bromptonに乗っていても手をむき出しで裸のままハンドルグリップを握っても痛くない。花粉症のせいで少し視界が黄色く滲み、時々のくしゃみでハンドルがとられそうになったり、ハンドルをもつ手で思いっきり眼球をかきむしりたくなるような衝動に駆られることはある。それでも自転車に乗るハードルは随分と低くなった。

いままでは「よいしょ」と言ってゆっくり腰をあげる感覚だったのが、軽く「ひょい」とスキップしながら乗る感覚に近い。

しかしなんといっても天気の良い早朝、特に川縁を自転車で駆け抜けるのは気持ちがよい。荷物の詰め込みすぎで腰痛が再発しているけれどそれでもやっぱり気持ちが良い。鼻歌とか歌ったりしながらペダルをこぎたくなる。歌なんか実際には歌わないけれど。密閉された空間であれば鼻歌どころでなく、大声で歌でも歌っているだろう。

そういえば最近はあまりロードバイクには乗っていない。大会に出る暇がなかなかない。寂しいことだ。冬の間、運動量が格段に落ち、体重は激増した。

この増えた体重を減らすのが40代となると格段に難しい。大学受験の頃うんうん唸ってようやく解いた数学の問題よりも難しい。しかしこの体重増加も腰痛には関係しているだろう。

なんとか体重を減らさなければ

【書評】ルポ 児童相談所

児童相談所に良いイメージを抱く人は少ない。

子どもの虐待のニュースが流れるときに真っ先に非難されるのは加害者である親と児童相談所の体制であることが多い。人々は分かりやすい構造を好む。そのほうが心が落ち着くからだ。

しかし児童相談所がいったいどんな業務を日々行っているのか?そして被虐待児である子どもたちがどのように過ごしているのか?を具体的に知っている人は少ない。日々のTVなどの報道では表面的な部分にとどまるし、いくら衝撃的なニュースでも時間の経過とともにあっと言う間に人々の記憶の中から流れ去ってしまう。

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たとえば最近読んだ上記の本で取り上げられた3つの事件についてその後の経過などについて知っていたり、調べたりした人は非常に少ないだろう。悲しいけれど人間なんてそんなもんだ。

本書の著者は以前児童養護施設に実際に仮職員としてボランティアで参加し、その制度の問題点と今後の解決策について書籍化した人物だ。なにより凄いのはその後実際に基金を設立して行動を起こしているところ。普段は企業人として働いているところだ。

自分自身も僅かな金額ながらこの活動に共鳴して参加をしている。

その著者が新しく書いたのがこの児童相談所に関する書籍だ。前書と同じく実際に児童相談所の一時保護所の中で寝泊まりし、現場の雰囲気を肌で感じて書籍を書いている。

その内容について、現場の人々が読めば様々な想いも沸き上がるに違いない。しかしその情熱は素晴らしい。きちんとデータを調べ、組み合わせ 実体験というフィルターを通してその後の解決策を提示している。

どこからこんなエネルギーが出るのだろう?とちょっと不思議にも感じるが読んでいて気持ちの良い、素晴らしいルポには間違いない。

【書評】世界史としての日本史

歴史はとにかく面白い。かといって本格的な歴史書を読むのは気が重い。そして時間がかかる。だから自分はどうしても新書などで表面的なものに触れることが多い。時間があれば・・・というのは単に言い訳に過ぎないのは分かっているけれどやっぱり時間がない。

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半藤氏はこの幕末史から知って以降ファンになった作家である。歴史の詳細を分かり易く、系統だてて解説してくれる。どの氏のどの作品も素晴らしい。この「幕末史」と何冊か分冊になっている「昭和史」は別格に面白い。

世界史としての日本史 (小学館新書)
半藤 一利, 出口 治明
小学館 ( 2016-08-01 )
ISBN: 9784098252800

その半藤氏とライフネット生命保険の出口氏の対談本を読んだ。ライフネット生命保険は自分自身がお世話になっている会社。その社長は歴史家といってもよいほどに歴史に造詣が深い。特に世界史についての書籍を数多く執筆している。

そんな2人の対談がつまらない訳がない。やっぱり抜群に面白かった。

本書の初めにある一文が強烈だった。

自国は特別であるという意識は実は東アジアの各国に特徴的な現象で、その底流にあるのが「中華思想」だと僕は思っています (P20)

当たり前というか、言われてみれば当然なのだけれど、日本人も含めて(そう、僕も含めて)そうなんだよなな。 日本が第二次世界大戦で敗戦した理由についても良く書かれている。理由としては第一次世界大戦を肌で実感していなかったこと、経済感覚が軍人に欠けていたことなど。

歴史とは関係ないが、終盤で出てくるこの台詞にもハッとさせられる。

今までは体力の再生産だけで良かったのが、これからは知的能力の再生産が必要になってくる。寝る間を惜しんで長時間働いていたら勉強する暇がない、バカンスがなければ勉強する暇がないのです。 (P237)

そうなんだよな。勉強しないと。頑張るだけでは駄目なんだ。そして嬉しいことに本書はオススメの歴史書を数多く紹介してくれている。値段が効果なものも多いけれど、どれも面白そうなものばかり。

【書評】鬼畜の家

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち
石井 光太
新潮社 ( 2016-08-18 )
ISBN: 9784103054566

「暗澹たる」とはこういうことかも知れない。事件の発覚時にはかなりマスコミを賑わせた児童虐待に関する3つの事件についてのノンフィクション。いずれの事件も被害者である子どもは死亡している。その保護者を成育歴から丁寧に取材した作品だ

事件発覚当時は大層マスコミで話題になった事件だ。自分の頭の中からはその記憶はすっかり抜けていた。マスコミも初めこそ大騒ぎ出会ったがその後の経過についてはよく知らなかった。そしてどのような生活背景でこのような事件が起こったかも知らなかった。もちろん詳細な犯人の成育歴も分からなかった。

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この種のノンフィクションはそういったことを明らかにしてくれるという意味で意義深い。石井光太氏は震災後の遺体安置所を扱ったノンフィクションで名高く(確か映画化もされた)、その文章には誠実さと説得力がある。素晴らしいノンフィクション作家だと思う。

人間が人間としている限り悲しいけれどこの種の事件はなくなることはないだろう。とするならば制度(システム)で守ってゆくしかない。それを実感した書籍だった。 全ての大人が読む価値のある書籍だと僕は思う。